20歳の自動車保険は、なぜ高いの?

車を持つときにいちばん重いのは、車の代金より毎年の保険料かもしれません。若いと保険料が高くなる理由と、知っておくと損をしない考え方を、損害保険の業界団体などの公式な説明をもとにまとめました。

先にお伝えしておくこと 「20歳なら年○円」という決まった金額はありません。保険料は、保険会社・車の種類・補償の内容・住んでいる地域などで大きく変わるからです。この記事では、なぜ高いのかと、どこで差がつくのかをお伝えします。特定の保険会社や商品をすすめるものではありません。

1自賠責だけでは、足りません

車には、法律で必ず入る自賠責保険と、自分で選んで入る任意保険の2つがあります。

自賠責保険必ず入る。相手のけが・死亡だけを補償
限度額は被害者1人あたり 死亡3,000万円・けが120万円
任意保険自分で入る。相手の車や物、自分のけが、自分の車なども選んで補償

自賠責では、ぶつけた相手の車や、壊した塀・お店の修理代は1円も出ません。相手のけがが大きければ、120万円や3,000万円ではとても足りないこともあります。だから、多くの人が任意保険にも入っています。

任意保険(対人賠償)の加入率は全国で75.4%(2024年度末・損害保険料率算出機構「自動車保険の概況」)

2若いと高くなる、2つの理由

理由① 年齢で保険料の区分が分かれている

任意保険には、「何歳以上の人が運転したときに補償するか」を決める年齢条件があります。たとえば「年齢を問わず」「21歳以上」「26歳以上」などです(区分は会社によって違います)。

若い人は事故の起きやすさが高いとされていて、対象の年齢を広げるほど保険料は高くなります。20歳の人が運転する車は「年齢を問わず」にする必要があるので、高くなりやすいのです。

理由② 最初は「6等級」から始まる

任意保険には等級というしくみがあります。1〜20等級まであり、数字が大きいほど保険料の割引が大きくなります。

初めての契約6等級から始まる
1年間事故なし次の年は1つ上がる
保険を使う事故1件で3つ下がる
そのあと3年間は割引が少なくなる

日本損害保険協会「そんぽ相談ガイド」より。細かい扱いは保険会社によって違います。

長く無事故で運転してきた人は20等級近くまで上がっていて、割引が大きくなります。初めての人はそこから遠いので、同じ車でも保険料に大きな差がつきます。

元教官としてひとつだけ

保険料をいちばん確実に下げる方法は、事故を起こさないことです。1回の事故で等級が3つ下がり、その後3年間は割引も少なくなります。最初の1年は、初心者マークをつけて、スピードを控えめに。それがそのまま、将来の保険料の差になります。

3保険料で差がつくところ

どの保険会社でも、だいたい次のようなところで保険料が変わります。安くすることだけを考えると、いざというとき補償されないことがあるので、注意点とセットで知っておいてください。

運転する人の範囲

「本人だけ」「本人と配偶者だけ」のように絞ると安くなります。ただし、範囲の外の人が運転した事故は補償されません。

年齢条件

対象の年齢を狭めると安くなります。運転する人の中でいちばん若い人に合わせないと、その人の事故は補償されません。

車両保険(自分の車の修理)

付けるか、どこまで補償するかで大きく変わります。自己負担額(免責金額)を決めると安くなりますが、その分は自分で払うことになります。

家族の等級を引き継ぐ

親が長く無事故で等級が高い場合、同じ家に住んでいる家族なら等級を引き継げるしくみがあります。一人暮らしの子には使えないのが基本です。

2台目の車の割引

家族がすでに車を持っていて等級が高い(11等級以上など)と、2台目を7等級から始められるしくみがあります。条件は保険会社によって違います。

日本損害保険協会「そんぽ相談ガイド」、各損害保険会社の公式FAQより。使えるかどうか・条件は、契約する保険会社に確認してください。

4車を決める前に、見積もりを

保険料は、車の種類でも変わります。同じ等級・同じ年齢でも、車によって保険料の区分が違うからです。

だから順番は、「車を買う → 保険を探す」ではなく、「候補の車で見積もりを取る → 払えるか確かめる → 車を決める」がおすすめです。買ったあとで「保険料が払えない」となるのを防げます。

保険料は、これから上がる見込みです 保険料のもとになる目安(参考純率)について、2026年6月に平均14.4%の引き上げが届け出られました(2027年1月以降に始まる契約を想定)。実際にいつ・いくら上がるかは、各保険会社が決めます。

見積もりを取るときの注意

保険より大事なこと

保険は、事故が起きたあとのためのものです。いちばん大事なのは、最初の1年を無事故で過ごすこと。免許を取った直後には、初心者マークや、違反が重なると再試験になる決まりなど、知っておくべきルールがあります。

免許を取ったあと、最初にやること →
免許取ったけど、車どうする? →

運転のこと、気軽にどうぞ。

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この記事で確認した情報(2026年9月確認) この記事は一般的なしくみの説明です。特定の保険会社・保険商品をすすめるものではありません。契約の内容は、保険会社・代理店にご確認ください。

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